2020.10.17. 私の誇り私の青春一生の宝物

ひとつ、大切なものが終わった。大好きで愛おしくてすぐに消えてしまうようなそんなもの。ここがきっかけで、私は演劇が大好きになった。演劇に出会ったことで知った人や好きになった人がいる。ここが、私のはじまりだ。

何をするにもいつしかここが起点になった。すべての中心になった。私の心臓であり血液であり酸素である。言い過ぎかもしれないけれど、本当にそうなのだ。

私の力でここに居続けられたわけじゃない。何度も腐ったけれどそのたびに手を差し伸べてくれたり慕ってくれた仲間や憧れで居続けてくれた存在や信じたいと思えた大人たちのおかげ。その人たちが私を支えてくれた。ここにいていいことを証明して、続けていいことを示していてくれた。みんながいなかったら、もうここにはいないだろう。みんなのおかげでここにいられた。ここが大好きになった。ありがとう。みんなのことが、大好き。

迷うことや悩むことがたくさんあった。目の前が真っ暗になってどうすればいいかわからないときの方が多かった。だけど、それでこそ私たちで、ここなのだ。闇に居続けるかもしれないけれど、本番を迎えればそんなことどうでもよくなってなぜかそのときだけは魔法がかかったようになる。そのあとまたどうしようもなくここにいたくなる。

周りから見たらゆがんでいるかもしれないことも、私たちから見れば正しかった。本当は正義なんてなくて、私の正義の反対は誰かの正義なのだ。私は私とここの正義を信じていたい。信じ続けていれば嘘だって本当になるしそれは正義になるのだ。

成仏なんてできるわけないじゃないか。いつまでもきっと私はここの呪縛に取り憑かれ続ける。でもこれは呪縛じゃなくて、信念でありやりたいことだと思う。それなら喜んで取り憑かれ続けてやろうじゃないか。

あることがはじまれば、必ずそれはおわる。けれど、おわればまた、はじまるのだ。


ここにいる私に関わってくれたすべてに愛を込めて。